ハードウェアのセットアップ
解説
必要なもの、必要な配線、についてまとめます。
必要なもの
プログラムを書き込む際には、USBシリアル変換モジュールが必要です。
必要なもの | 備考 | 参考商品 | 参考価格 |
---|---|---|---|
ESP-WROOM-02 | ESP-WROOM-02 本体 | Wi-Fiモジュール ESP-WROOM-02 DIP化キット | 650円 |
USBシリアル変換モジュール | プログラムを書き込む際に必要です。 信号レベルとして3.3V出力が可能なものを選びます。(ESP-WROOM-02の信号レベルは3.3Vです。) RTSピンとDTRピンのあるものを選びます。(プログラムを書き込む際には、ESP-WROOM-02のRESETピンとIO0ピンの制御が必要で、RESETピンとIO0ピンの制御を、USBシリアル変換モジュールのRTSピンとDTRピンにさせると、プログラムを書き込む操作が楽になります) |
FT232RL USBシリアル変換モジュール | 950円 |
ESP-WROOM-02 と USBシリアル変換モジュールとの接続に際して、以下の部品が必要です。
部品名 | 数量 | 商品名 | 参考価格 |
---|---|---|---|
10kΩ抵抗器 | 5 | カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/6W 10kΩ | 100本100円 |
ブレッドボード | 1 | EIC-801 | 250円 |
ジャンパーワイヤ | 適量 | ジャンパーワイヤ(オス-メス) | 10本300円 |
必要な配線
必要な配線についてまとめます。
3V3ピン
ESP-WROOM-02 は、3.3V駆動です。3.3Vを3V3ピンに入力します。
USBシリアル変換モジュールの3.3V出力ピンから3.3V入力します。
ENピン
ENピンは、常にHighにします。10kΩ抵抗を経由して3V3に接続します。
IO0ピン、IO2ピン、IO15ピン
ESP-WROOM-02は、リセット直後のピンの状態によって、プログラムをFlashメモリに書き込むための「UART Download Mode」、もしくは、書き込まれたプログラムを実行する「Flash Boot Mode」、のどちらかのモードで動作します(下表)。
UART Down load Mode (プログラム書き込むためのモード) |
Flash Boot Mode (書き込まれたプログラムを実行するモード) |
|
IO0 | Low | High |
IO2 | High | High |
IO15 | Low | Low |
IO0ピンは、次の項で説明に従います。
IO2ピンは、常にHigh。10kΩ抵抗を経由して3V3に接続します。
IO15ピンは、常にLow。10kΩ抵抗を経由してGNDに接続します。
RESETピン、IO0ピン
Arduino IDEの「ESP8266 ボードの設定」の「Reset Method」として「ck」(「ソフトウェアのセットアップ」の「ESP8266 ボードの設定」の項、参照)を利用するために、RTSピンとRESETピンを接続し、DTRピンとIO0ピンを接続します。
RESETピンおよびIOピンは、「信号がない場合にはHighになる」ようにプルアップ抵抗を経由して3V3ピンに接続します。
まとめると、
IO0ピンは、通常はHigh、DTRピンからの信号でLow。10kΩ抵抗を経由して3V3、および、USBシリアル変換モジュールのDTRに接続します。
RESETピンは、通常はHigh、RTSピンからの信号でLow。10kΩ抵抗を経由して3V3、および、USBシリアル変換モジュールのRTSに接続します。
RXDピンとTXDピン
RXDピンとTXDピンは、クロスするように接続します。
RXDピンは、USBシリアル変換モジュールのTXDピンと接続します。
TXDピンは、USBシリアル変換モジュールのRXDピンと接続します。
USBシリアル変換モジュールのジャンパーピン
USBシリアル変換モジュールの信号レベルを3.3V出力にするために、
J1ジャンパは、1-2をショートします。
USBバスから駆動電源を得るために、
J2ジャンパは、ショートします。
接続表
接続先 | ESP-WROOM-02 | 接続先 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
ピン名称 | ピン名称 | ピン番号 | ピン番号 | ピン名称 | ピン名称 | |
USBシリアル変換モジュールの 3V3 |
3V3 | 1 | 18 | GND | 無接続 | |
10kΩ抵抗を経由して3V3 | EN | 2 | 17 | IO16 | 無接続 | |
無接続 | IO14 | 3 | 16 | TOUT | 無接続 | |
無接続 | IO12 | 4 | 15 | RESET | 10kΩ抵抗を経由して3V3、 および、 USBシリアル変換モジュールの RTS |
|
無接続 | IO13 | 5 | 14 | IO5 | 無接続 | |
10kΩ抵抗を経由してGND | IO15 | 6 | 13 | GND | 無接続 | |
10kΩ抵抗を経由して3V3 | IO2 | 7 | 12 | TXD | USBシリアル変換モジュールの RXD |
|
10kΩ抵抗を経由して3V3、 および、 USBシリアル変換モジュールの DTR |
IO0 | 8 | 11 | RXD | USBシリアル変換モジュールの TXD |
|
USBシリアル変換モジュールの GND |
GND | 9 | 10 | IO4 | 無接続 |
接続先 | USBシリアル変換モジュール |
接続先 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
ピン名称 | ピン名称 | ピン番号 | ピン番号 | ピン名称 | ピン名称 | |
ESP-WROOM-02の RXD |
TXD | 1 | 24 | GND | 無接続 | |
ESP-WROOM-02の IO0 |
DTR | 2 | 23 | CB0 | 無接続 | |
ESP-WROOM-02の RESET |
RTS | 3 | 22 | CB1 | 無接続 | |
無接続 | VIO | 4 | 21 | VCC | 無接続 | |
ESP-WROOM-02の TXD |
RXD | 5 | 20 | RESET | 無接続 | |
無接続 | RI | 6 | 19 | 3V3 | ESP-WROOM-02の 3V3 |
|
ESP-WROOM-02の GND |
GND | 7 | 18 | CB3 | 無接続 | |
無接続 | DSR | 8 | 17 | PU1 | 無接続 | |
無接続 | DCD | 9 | 16 | PU2 | 無接続 | |
無接続 | CTS | 10 | 15 | VCC | 無接続 | |
無接続 | CB4 | 11 | 14 | USB | 無接続 | |
無接続 | CB2 | 12 | 13 | SLD | 無接続 |
接続例
接続結果例
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