固定IPアドレスの設定(Wi-Fi(無線LAN)の場合)
解説
Raspbian のIPアドレス設定は、デフォルトでは、DHCPとなっており、IPアドレスは自動で割り当てられます。
IPアドレスの自動割り当ては、外部からの接続に対して都合が悪いので、固定IPアドレスを割り当てます。
無線LAN通信では、LANケーブルは必要なく、ケーブルレスで、Raspberry Pi と通信します。
(有線LANの場合の固定IPアドレスの設定は、「固定IPアドレスの設定(有線LANの場合)」)
無線LANアダプター
Raspberry Pi 3 には、無線LAN機能が搭載されています。無線LANアダプターは不要です。
dhcpcd設定ファイルの編集
まず、dhcpcp設定ファイルの編集をします。
※IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイは、LAN環境に合わせて設定する必要があります。
とコマンドを入力、実行し、設定ファイルを開きます。
設定ファイルの末尾に、以下を追加します。
たとえば、
のように編集します。
編集し終えたら、
Ctrl + O
で上書き保存し、
Ctrl + X
で nano を終了します。
wpa_supplicant.confファイルの編集
続いて、wpa_supplicant.conf設定ファイルを編集します。
※SSID名、認証方式、暗号化キーは、LAN環境に合わせて設定する必要があります。
とコマンドを入力、実行し、設定ファイルを開きます。
設定ファイルの末尾に、以下を追記します。
たとえば、
を末尾に追記します。
編集し終えたら、
Ctrl + O
で上書き保存し、
Ctrl + X
で nano を終了します。
設定変更の適用
無線LANインターフェースを再起動します。
とコマンドを入力、実行すると、編集した設定ファイルの設定が適用されます。
設定変更の適用の確認
パソコンのコマンドプロンプトからpingを実行し、データが届けば、設定変更は正しく適用されています。
たとえば、
を実行し、データが届けば、設定は正しく適用されています。