パブリックサービスのサポートサービスの設定
解説
RN4020がサポートするサーバサービスの設定についてまとめます。
RN4020には、17個のパブリックサービス(Bluetooth SIGで定義されたサービス)がサポートされています。
ここでは、パブリックサービスの中から、「デバイス情報サービス」と「バッテリーサービス」をサポートするように設定します。
関連コマンド解説
サーバサービス設定「SS」
「SS,<hex32>」※でサポートするサービスを設定します。
※<hex32>は、サーバとしてサポートするサービスを示すビットパターン(32ビット値。16進数表現で8桁)です。
詳細は、「RN4020 Bluetooth® Low Energy モジュール ユーザガイド」の「SS」コマンドの説明を参照。
デバイス情報サービス(0x80000000)と、バッテリーサービス(0x40000000)をサポートするようにするには、
「SS,C0000000」と入力します。
(0x80000000 + 0x40000000 = 0xC0000000)
ターミナルソフトからのコマンド送信の例
エコーを有効にします。
「+」を入力し、エンターキーを押します。
コマンドが正しく実行されると、画面に「Echo On」と表示されます。
工場出荷時の規定値にリセットします。
「SF,1」を入力し、エンターキーを押します。
コマンドが正しく実行されると、画面に「AOK」と表示されます。
サーバサービスを設定します。
「SS,C0000000」と入力し、エンターキーを押します。
コマンドが正しく実行されると、画面に「AOK」と表示されます。
サポート機能の設定をします。
「SR,24002000」と入力し、エンターキーを押します。
コマンドが正しく実行されると、画面に「AOK」と表示されます。
再起動します。
「R,1」と入力し、エンターキーを押します。
コマンドが正しく実行されると、画面に「Reboot」「CMD」と表示されます。
(再起動によりエコーが無効に戻る)
エコーを有効にします。
「+」を入力し、エンターキーを押します。
コマンドが正しく実行されると、画面に「Echo On」と表示されます。
サポートサービスを確認します。
「LS」と入力し、エンターキーを押します。
コマンドが正しく実行されると、画面にRN4020がサポートするサーバサービスがリスト表示されます。
「180A」が、「デバイス情報サービス」をサポートしていることを表します。
「180F」が、「バッテリーサービス」をサポートしていることを表します。
AndroidアプリでBLE通信
「BLE Scanner: Read,Write,Notify」を起動します。
スキャンが開始され、RN4020が検出されます。
「CONNECT」ボタンをタップし、検出されたRN4020と接続します。
RN4020がサポートするサービスのリストが表示されます。
「デバイス情報サービス(DEVICE INFORMATION)」「バッテリーサービス(BATTERY SERVICE)」がサポートするサービスとして表示されます。
「デバイス情報サービス」は、0x180A、「バッテリーサービス」は、0x180Fとなっており、 「LS」コマンドで確認した内容とも一致しています。
「BATTERY SERVICE」をタップします。
バッテリーサービスがサポートするキャラクタリスティック(≒サービスの特性値)が表示されます。
バッテリーサービスがサポートするキャラクタリスティックとして、「バッテリレベル(BATTERY LEVEL)」が表示されます。
「BATTARY LEVEL」の右の「R」ボタンをタップします。
「バッテリーレベル」の値として、「Value:0% battery level」と表示されます。
以上で、パブリックサービスのサポートサービスの設定と確認ができました。
関連ページ
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