７．描画速度の計測

６．で作成したモデルビューワに、描画速度をステータスバーに表示する機能を付加します。

実行形式ファイルダウンロード (ModelViewer4_exe.lzh)

ソースファイルダウンロード (ModelViewer4_src.lzh)

プロジェクトを開く

６．で作成したモデルビューワプロジェクトを開きます。

描画速度をステータスバーに表示する処理の追加

CPickOpenGLView::RenderScene()　のRenderObjects()の前後に、描画速度を計る処理および、ステータスバーに計測結果を表示する処理、を追加します。

PickOpenGLView.cpp　に

#include <mmsystem.h>
#pragma comment( lib, "winmm.lib" )

を追加します。

// PickOpenGLView.cpp : CPickOpenGLView クラスの実装 // #include "stdafx.h" //#include "PickOpenGL.h" //#include "PickOpenGLDoc.h" #include "PickOpenGLView.h" #include <mmsystem.h> #pragma comment( lib, "winmm.lib" ) （・・・以下略・・・）

PickOpenGLView.cpp　の　CPickOpenGLView::RenderScene()　の内容を以下のようにします。

bool CPickOpenGLView::RenderScene() { DWORD dwTimeStart = ::timeGetTime(); RenderObjects( RM_RENDER, NULL ); DWORD dwTimeStop = ::timeGetTime(); DWORD dwLapse = dwTimeStop - dwTimeStart; if( 0 == dwLapse ) { dwLapse = 1; // ゼロ割防止 } CString strFps; strFps.Format( "%5d[fps] ( %6.4lf[spf] )", (int)( 1000.0 / dwLapse + 0.5), dwLapse/1000.0 ); CStatusBar* pStatusB = (CStatusBar *)AfxGetMainWnd()->GetDescendantWindow(AFX_IDW_STATUS_BAR); pStatusB->SetPaneText( 0, strFps ); return true; }

ビルドし、エラー、警告がないことを確認します。

実行

実行し、アスキー形式STLファイルからモデルデータを読み込み、回転等の再描画が発生する操作を行なった際に、描画速度がステータスバーに表示されることを確認します。

描画速度はステータスバーに表示されます。

fps

frame per second : １秒間に描画できる回数を表します。数値が大きいほど、描画速度は速いことになります。

spf

second per frame : 1回の描画に要する時間を表します。数値が小さいほど、描画速度は速いことになります。

実行結果

CUBECUBE.stlファイルの読み込み