Raspberry Pi に MariaDB をインストールする
Raspberry Pi に MariaDB をインストールする方法を解説します。
実施環境は、以下です。
OS : Raspberry Pi OS Lite (64-bit)、OSバージョン 11 (bullseye)、カーネルバージョン 5.15.56-v8+
解説
インストールの流れは以下です。
- インストールされているかの確認
- インストール
- 初期設定
インストール
インストールされているかの確認
以下のコマンドを実行し、MariaDB がインストールされているかを確認します。
コマンドの結果、
「-bash: mariadbd: command not found」のように表示された場合は、MariaDB は、インストールされていません。
「mariadbd Ver X.X.X」のように表示された場合は、MariaDB は、既にインストールされています。
補足)
MariaDBのサーバーのバージョン確認コマンド : mariadbd --version
MariaDBのクライアントのバージョン確認コマンド : mariadb --version
インストール
まず、最新のパッケージリストを取得します。
以下のコマンドを実行します。
以下のコマンドを実行し、MariaDB をインストールします。
インストールが完了するまで、数分待ちます。
初期設定
以下のコマンドで、MariaDB の初期設定を実行します。
- ・Enter current password for root (enter for none):
- カレントパスワードは空なので、何も押さずにエンターキー押下。
- ・Switch to unix_socket authentication [Y/n]
- 「unix_socket authentication」は無効化したいので、「n」を入力し、エンターキー押下。
- ・You already have your root account protected, so you can safely answer 'n'.
- rootパスワードを変更したいので、「Y」を入力し、エンターキー押下。
設定したいrootパスワードを入力し、エンターキー押下。
入力確認で、設定したいrootパスワードを再度入力し、エンターキー押下。 - ・Remove anonymous users? [Y/n]
- アノニマスユーザーを削除したいので、「Y」を入力し、エンターキー押下。
- ・Disallow root login remotely? [Y/n]
- ルートのリモートログインは許可したくないので、「Y」を入力し、エンターキー押下。
- ・Remove test database and access to it? [Y/n]
- テストデータベースは削除したいので、「Y」を入力し、エンターキー押下。
- ・Reload privilege tables now? [Y/n]
- 権限テーブルをすぐに反映させたいので、「Y」を入力し、エンターキー押下。
参考
自動起動(OSの起動時にサービスを起動)の設定の確認
以下のコマンドで、systemctlが利用可能なサービス一覧を表示します。
コマンドオプション解説)
- list-unit-files : systemdがロードしないものを含め、systemdパス内の利用可能なユニットファイルをすべて表示する。
- --type=service : サービスを表示する。
コマンドの結果表示されるサービスリストから「mariadb.service」を探します。
「mariadb.service」のSTATEを確認します。
STATEが、「enabled」となっている場合は、自動起動(OSの起動時にサービスを起動)は有効になっています。
STATEが、「disabled」となっている場合は、自動起動(OSの起動時にサービスを起動)は無効になっています。
設定を確認したら、「ctrl + c」を押下し、コマンドを終了します。
自動起動を有効化/無効化する方法
MariaDB サービスの自動起動を有効化するには、以下のコマンドを実行します。
補足)インストール直後は、自動起動が有効になっているので、特に理由が無い場合は、以下のコマンドを実行する必要はない。
MariaDB サービスの自動起動を無効化するには、以下のコマンドを実行します。
補足)手動でサービスを開始、停止する場合や、他のデータベースサーバーサービスを使用する際に実行する。
サービスの状態の確認
MariaDB サービスが開始しているか停止しているかの状態を確認するには、以下のコマンドを実行します。
コマンドの結果表示される情報から「Active:」行を探します。
「Active:」が、「active (running)」となっている場合は、サービスは開始しています。
「Active:」が、「inactive (dead)」となっている場合は、サービスは停止しています。
設定を確認したら、「ctrl + c」を押下し、コマンドを終了します。
サービスを開始/停止する方法
MariaDB サービスを開始するには、以下のコマンドを実行します。
補足)インストール直後は、サービスは開始済みなので、特に理由が無い場合は、以下のコマンドを実行する必要はない。
MariaDB サービスを停止するには、以下のコマンドを実行します。
注意)自動起動が有効になっている場合は、サービスを停止しても、OSを再起動すると、サービスは開始する。
参考ウェブサイト
関連ページ
Laravel プロジェクトのデータベースとして MariaDB のデータベースを設定する