ブートローダーを書き込む方法
解説
ATmega328にブートローダーを書き込む方法についてまとめます。
ブートローダーが書き込まれていないマイコンでは、プログラムの書き込みができないので、ATmega328にブートローダーを書き込む必要があります。
ブートローダーの書き込み装置として、Arduino Unoを使用します。
書き込むブートローダーの仕様
書き込むブートローダーの仕様は、
・ボード:Arduino Pro or Pro Mini
・プロセッサ:ATmega328 (3.3V, 8MHz)
としました。
部品表
最低限必要なものは「ハードウェアのセットアップ」参照
部品名 | 数量 | 商品名 | 参考価格 |
---|---|---|---|
Arduino Uno | 1 | Arduino UNO | 3,240円 |
手順概要
- Arduino UNOに、スケッチ「Arduino ISP」を書き込む
- ブートローダー書き込み用の接続を行う
- ATmega328に、ブートローダーを書き込む
1.Arduino UNOに、スケッチ「Arduino ISP」を書き込む
Arduino Unoの結線をすべて外します。(Arduino Unoに結線がある場合、スケッチ「Arduino ISP」の書き込みに失敗することがあります。)
Arduino UnoとパソコンをUSBケーブルで接続します。
Arduino IDEを起動します。
メニュー「ファイル > スケッチの例 > 11.ArduinoISP > Arduino ISP」
を選択します。
「Arduino ISP」のスケッチのArduino IDEウインドウが開きます。
以下、「Arduino ISP」のスケッチのArduino IDEウィンドウで操作を行います。
メニュー「ツール > ボード > Arduino/Genuino Uno」を選択します。
メニュー「ツール > シリアルポート > (Arduinoのポート名)」を選択します。
メニュー「スケッチ > マイコンボードに書き込む」、もしくは、Arduino IDEウインドウの左上の右矢印アイコンをクリックします。
コンパイルと書き込みが開始します。
「ボードへの書き込みが完了しました」とメッセージが出るまで待ちます。
Arduino UnoのUSBケーブルを抜きます。
これで、Arduino Unoが、「ブートローダーを書き込み装置」となりました。
2.ブートローダー書き込み用の接続を行う
「接続図」「回路写真」のように、配線します。
接続図
回路写真
ATmega328に、ブートローダーを書き込む
Arduino UnoとパソコンをUSBケーブルで接続します。
Arduino IDEを起動します。
メニュー「ツール > ボード > Arduino Pro or Pro Mini」を選択します。
メニュー「ツール > プロセッサ > ATmega328 (3.3V, 8 MHz)」を選択します。
メニュー「ツール > シリアルポート > (Arduinoのポート名)」を選択します。
メニュー「ツール > 書込装置 > Arduino as ISP」を選択します。
メニュー「ツール > ブートローダーを書き込む」をクリックします。
ブートローダーの書き込みが開始します。
「ブートローダーの書き込みが完了しました」とメッセージが出るまで待ちます。
Arduino UnoのUSBケーブルを抜きます。
これで、ATmega328に、ブートローダーが書き込まれました。
ブレッドボードから、ATmega328を取り外します。
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